開眼

日記

8時起床、晴れ。
朝食はカレー。ちょっと古いトマトや豆腐があったので、
それらも一緒にたいらげる。
淡々と仕事をするも、正午前に強力な睡魔に襲われ、10分ほど仮眠。
友達から遊びに行こうと誘われたが、断る。
人が遊んでいる時に働いて、人が働いている時にも
やはり働いてこそせどらーだ。

といいながら、3時まで仕事をして、結局、飲みに高田馬場へ。
僕は早稲田のOBではないけれど、馬場には結構飲みに来たことがある。
昨日の反省から勝手知ったる「清龍」へ。
4時に店に入ると、おじさんで一杯だった。
昨日は2人で今日は3人だったが、支払いは昨日の半分くらい。
外に出るとまだ明るい。そりゃあまだ6時だからね。
そのまま下井草の友人宅へ。

テレビを見たりCDを聴いたり猫と遊んだりして過ごす。
今日は月がよく見える日らしい。確かにそんな感じがした。
油そばを食べて、帰宅したのが11時半。

開眼

きちんとした文章を書いたことがあまりないので、
思ったことを正確に伝えられる自信がない。
それはいつものことなのだけれど、今回のエントリに関しては、
特に自信がない。と、先に言い訳をしておいて、本題へ。

せどりを始めて1年半ぐらいの頃、あるCDが5,000円で落札された。
モノは「決定版 ザ・モスラ(KICS-708)」アマゾンにカタログはない。
まだ特価中心に買っていた頃だったから、かなり高い部類に入るけど、
金額はあまり問題じゃない。

てっきり特撮ファンかと思ったら、取引ナビ(まだメールだったかな?)
のやり取りで、
「若いころ、ザ・ピーナッツのファンクラブに入っていた程の大ファンで、
音源を片っ端から集めている」とのことだった。
ザ・ピーナッツは双子の女性デュオで、映画「モスラ」にも重要な役で
出演していた…らしい、詳しくはお父さんかお母さんか、
もしかしたらおじいちゃん、おばあちゃんに聞いて下さい。

とにかくその時「これがマニアか」と感心したのを覚えている。
ゲオの売れ残り、90円で仕入れた物が、マニアのお眼鏡に
かなうなんて思ってもみなかった。
片目…の4分の1くらいは、開いた気がした。

世の中に希少なものはたくさんある。売れなかった物は大体そうだ。
でもその中に価値を見出す人は少数ながらいて、
それは単に希少だからではなく、各々に理由が存在する。

別に歌っているシンガーやバンドのファンでなくても構わない。
一曲だけ参加しているスタジオ・ミュージシャンや
ジャケットのデザインをしたデザイナー、
レコード会社の人が、自分が初めて担当したCDを
懐かしんで買うこともあるかもしれない。
さらにそれらの人たちの家族や友人。
用途はわからないが、テレビ局の人や大学の先生に買われたことも
何度かある。(もちろん領収書を請求された)
僕は中古せどらーで、問屋から沢山仕入れている訳ではない。
1点の在庫には1人の購入者がいれば、それで十分だ。

その後もそのような「開眼」させられる売買は何度かあった。
せどりを続けていれば誰でもあると思う。
客が店を作る・育てるというのはよく言われる言葉だが、
僕も落札者・購入者に教えられたことは、少なくない。

よろしければ、クリックお願いします