非常に良い、ボウイ、ロック死
この仕事を始めてから知ったことのひとつに、世の中には「中古の５倍や10倍の金額を払ってでも、新品や未開封のCDが欲しい」と考える人が結構な数いる、ということがある。僕は昔から「聴ければそれでいい」と考えるタイプだったので、理解するのにやや時間がかかった。「自分には理解できないが、こういう人たちがいる」という事実を発見し、受け入れるのもこの稼業に必要な（あるいは生きていく上で必要な）スキルのひとつだ。
そしてそれに準じて、世の中には「そこまではいかなくても、中古でもいいから、通常の２倍や３倍の金額を払ってでも、可能な限り状態の良いCDが欲しい」と考える人もそれなりの数いる。並程度の中古が1,000円くらいでズラッと並んでいても、帯付きで欠品なしの美品だったら、3,000円くらいで売れたりする。「『非常に良い』が『良い』よりも高く売れるのは当たり前じゃないか」と言われるかもしれないが、モノによっては通常よりも高い付加価値があるという話です。コレクションとしての価値があり、「非常に良い」コンディションのものが市場に少ないことが重要になる。ブックオフは状態差に関してはそれほど敏感ではないので、そのスキを狙うわけだが、もちろん思い通りの値段で売れないことも多々ある。仕入れがスランプになってくると、この辺りを神頼み的に仕入れることが多くなる。
土曜日。バイクで仕入れ６軒。
どの店もしょっぱい。帯や初回仕様を頼りにやや強引な仕入れ。昼食はイトーヨーカドーのフードコートで海鮮丼。最近セブンイレブンに行かないので、nanacoのポイントが減らない。消化するための策。こうなるとポイントに「使われている」気がしないでもない。
ナオト・インティライミの初期レア盤を発見。ドキドキ…。
短い夢だった。
なおヤフオクでは12,414円即決（税別・送料無料）になっている。3,000円以上安い。欲しかったらヤフオクで落札した方が良いが、回収・発送する前に店で他の客に買われたら困るな。
松任谷由実、中島みゆき、テレサ・テン、ジョニ・ミッチェル、ジミ・ヘンドリックス、ハンブル・パイなど17点で30kジャストの仕入れ。
帰宅後返品あり。理由は「付属品や特典が不足している」だった。コメントを調べてみると、これは帯がないのに「帯あり」と書いてしまったパターンだろう。１年に１回くらいある。全面的にこちらが悪いが、「どうだっていいじゃねえか、帯なんか」というのが本音。
月曜日。電車で仕入れ３軒。
１軒目は自称得意としている池袋だったが、買えない、何もない、困った…と思ってるうちにそれなりに手に持っているよくあるパターン。Happiness、郷ひろみ、松任谷由実、水越恵子、伊東ゆかり、清水宏次朗、FTIsland、シンディ・ローパーなど17点で37Kと単価高めの仕入れ。
帰宅して駅前の本屋へ。各所で評判の「ミュージック・マガジン６月号」を買おうと思ったが売り切れ。毎月４、５冊しか入荷していないのだからこんなこともある。店の責任ではないが、そりゃ淘汰されるよな、と思う。
アマゾンも在庫切れ。この辺の雑誌もKindle化して欲しい…というのは、せどらーとしてあるまじき発言か。
金曜日。
歯医者と図書館とジムとラジオとブログ。歯ブラシを替えたせいか、歯茎から出血しなくなった。
BOOKOFF SUPER BAZAAR ショップス市川店（6/2オープン）
あまり話題になっていないようだが、僕が気づいていないだけだろうか。そもそも、もうそういう時代じゃないということか。幕張の時は散々だったからなあ。大型店舗といっても期待はしないでおこう。
Yahoo!買取 サービス終了のお知らせ
ブックマークを整理していたら、人知れず終了していた。結局利用することはなかった。一般の方がCDやDVDを高く売りたいと思うと、（実際に高く売れるかは別にして）ヤフオクやメルカリを選びそうだ。煩わしさや個人情報のことを考えると、ネットの大手業者や実店舗となる。その隙間に個人業者として食い込む余地があるとよいのだが。
元ＢＯφＷＹメンバー、氷室の「ＬＡＳＴ ＧＩＧＳ」見届ける
氷室についてはあまり知らないし過去に書いたような気もするので、ボウイについて書く。80年代の伝説的なバンドのように言われるが、実際に人気があった期間は非常に短く、１年半とか２年とかそんなもんだったと思う。売上も解散後の方が遥かに多いだろう。音楽通だとか洋楽ファンにはほとんど黙殺されていたが、こういうのはいつの時代も同じだ。僕は昔も今も全く音楽通ではないので、洋楽と一緒に好んで聴いていた。
どうしてあれほど人気があったのかということを考えてみるのだが、正直よくわからない。同時期に人気があったブルーハーツの人気が非常に説明しやすいのと対照的だ。パンク・ニューウェーブをベースとしながらスカやファンクの要素もあり、コピーもしやすくて、髪を立てて、ゴルチエを着て、でもタイトルは「わがままジュリエット」で…みたいなことは思い当たるのだが、どれも後付けの理由な気がする。競走馬の全兄弟（父も母も同じ）が同じような成績にはなかなかならないように、偶然性というのも大きいのだろう。
リリース25周年、X「Jealousy」2016年最新リマスター盤リリース決定！
初回生産限定盤は、同アルバム10曲のハイレゾ音源が音楽配信サイトmoraにてダウンロードできる、moraハイレゾミュージッククーポンを同梱。
ハイレゾダウンロード期間：2016年7月26日（火）〜2017年7月25日（火） 23:59まで
初回版は5,700円。ハイレゾクーポンの付かない通常版は2,700円だが、１年経つと初回版の付加価値が消滅するということか。メモメモ。ハイレゾのクーポンというのは、期間内であれば何度でも（所有者が変わっても）ダウンロードできるのだろうか？中古屋としては気になるところだ。
ヒルビリー・バップスの30周年を記念した完全盤ベストが登場
念願のメジャーデビューを果たし、メディア露出も増えていったのに…というバンド。状態の良いオリジナル盤はせどる価値ありだが、途中でボーカルが替わっているので注意。
斉藤由貴、初期5作品とアルバム未収録曲コンピがUHQCDで一挙発売
「AXIA」も出ちゃうのかー。
バックトラックはけっこう凝ってるなあ。プロデュースは崎谷健次郎。
「あずまんが大王」Blu-ray BOX化。サントラCD同梱の6枚組で28,000円
高いなあ。「よつばと！」のメガヒット時に「俺は『あずまんが』から読んでたから」みたいなのがいたけれど、やっぱり全然違うよなあ。ちょっとわからない世界。
レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリー、ロックは死んでいると語る
生まれてからずっと俺は、人とは違ってて、ちょっとイカレた、友達もいないガキだったし、高校ではいつもオカマ呼ばわりされたけど、パンク・ロックのおかげで自分の拠り所をみつけられたんだ。でも、今時じゃさ、ロック・バンドをやりたいってことになっても、（営業マン的な口調で）『最高ですね! それでは、イメージ・コンサルタント、弁護士、マネージャーの方をご紹介させていただきまして、そこからどう立ち上げていけるかご検討いたしませんか？ お金を稼ぐ絶好の機会となりますよ』っていう調子だからな
アメリカでもそんななのか。むしろ商売になっているうちがまだましで、「悪いけど、ロックじゃ金にならないんだよね（半笑）」みたいな日もそう遠くないのかもしれない。全裸ソックスもコンサルタント提案のイメージ戦略だろうか。
