同業者、新品、清原

1月は延べ9日間、41軒しかブックオフ仕入れに行けなかった。非常に少ない。私事・雑事に追われたということも多少はあるが、実際にはダラダラと正月気分が抜けず、持ち前のさぼり癖と集中力のなさを如何なく発揮してしまい、出品が捗らなかったことが最大の原因だ。

にもかかわらず仕入れ金額は非常に高かった。ブックオフでの仕入れが年末年始効果で好調だったこともあるが、やはりアマゾンのDVD・ブルーレイセールで大量買いしたのが大きい。2月は出品を頑張りたい。

日曜日。
毎日が日曜日のような生活をしているが、やはり日曜日は日曜日ということで昼湯、昼酒、昼寝をこなす。身上をつぶすのも時間の問題か。

月曜日。電車で仕入れ5軒。
4軒目で某女性シンガーのまとめ買い。8時ごろに赤羽「自家製麺 伊藤」でラーメン。ここは普通のラーメンを選ぶと具はネギだけで、メンマもチャーシューも乗っていない。また、スープの見た目もあまり良くないし、煮干しのクセも微妙に残っているなど、美味いラーメン批評の常套句とはかけ離れているが、それがまたいい。

サイズ、氷室京介、ブッチャーズ、王様、伊東ゆかりTHE ALFEE中島みゆき斉藤由貴沢田聖子スティーリー・ダンヤードバーズ、a-ha、ビョーク、去年の大晦日に亡くなったナタリー・コールなど、27点で52Kの仕入れ。


亡き父との夢のデュエット。島耕作で見た。

珍しく9時近くまで頑張って、最後の5軒目で文庫新書合わせて3冊購入。残念ながら本10%オフ券は使えず。

木曜日。電車で仕入れ5軒。
MISIAピチカート・ファイヴ、globe、松田聖子、ダ・パンプ、goatbed、ライド、プリンス、ウルトラマン、プロレスなど23点で45Kの仕入れ。

3軒目のJ-POPプロパー棚で久々にビームの同業者がいた。あまり近づきたくはないが、僕にとっても非常に重要な釣り場なので、網を打たれるのを指を咥えて見ているわけにもいかない。2スパン程離れた場所から見始める。同業者がどんなものを抜いたのか見てみたいが、自分が抜いたものは見られたくない、というイヤらしい気持ちがある。実はこの方もブロガーで、今頃僕のことを色々と書いていたりするのかもしれない。

あるいはこの方は、僕のことを同業者として認識していなかったかもしれない。彼はカゴに3枚くらいのCDを入れていた。量に関係なくカゴを使う習慣なのだろう。そして1列1列じっくりと時間をかける。僕の方は30分くらい(こそこそと)サーチして5枚くらい抜いてさっさと店を出た。もちろんカゴは使わない。ずいぶんスタイルが違う。意外と自分が気づいていないだけで、「実は同業者」と遭遇していることは多いのかもしれない。

金曜日。
「確定申告のお知らせ」のハガキが来たが、それとは関係ない書類と格闘しては逃避の繰り返し。その後はブログと格闘。

前述したとおり、1月はアマゾンから新品を多く仕入れたのだが、去年1年間で仕入れた新品・未開封品は45点だった。利益率は中古と比べて4ポイントほど悪い。これくらいの利益率を維持できるのならば、これからももっと増やしたいところだが、これもなかなか悩ましい。

新品といっても僕の場合は発売前に高騰を予想して大量に買い占めるわけではない。たまたま安く売っていたり、未開封だったりするだけだ。そういった商品は中古とは違って、長きに渡り何度も出会うことはほとんどない。また、その多くはアマゾンを中心とするネット仕入れだ。ブックオフ中古せどりとはノウハウが大きく異なる。「大きく異なる」からこそ止めるべきなのか、続けるべきなのか。5年後、10年後に利益に寄与するのは果たしてどちらなのか、という判断は、正直、僕の手には負えない。

いしいひさいちの漫画では、どちらかというと清原は朴訥な野球少年で、桑田の方が嫌な、暗い、訳のわからない奴のように描かれていた。マウンドでブツブツ言ったり、実際の世間のイメージも似たようなものだっただろう。いしいひさいちの描く野茂やイチロー、松井やダルビッシュも読みたかったが、今の時代ではまあ無理だろうな。