なにごともなかったように

お久しブリッジ・オーヴァー・トラブルド・ウォーター。風は強いが暖かい。ポケットで充電中のスマホが暖かいというより熱いと感じるようになってきた今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか?僕は相変わらず黙々と電車で1都3県のブックオフに通い、黙々とCDやDVDをせどりする日々を過ごしております。でも最近ブックオフで周りに誰もいない時は、「たっけぇー」とか「あー、なんだよもう」とか小声で喋ってる気がする。人はこうして独り言のスキルを身につけていくのだろう。

日曜日。仕入れ5軒。
結構な大敗。大型店でまさかの2枚2Kのみ。でも今年に入って「負け」となった仕入れ日は片手に余るくらい。次回で取り返せれば、また問題なくストレスレスな日々を過ごせる。

最後の小型店では、この土日で「本全品30%オフ」という豪気なセールをやっていた。既に日曜の夕方ともあって、せどらーの姿はなし。それが普段から似たようなセールを乱発しているせいなのか、あるいはすでに蹂躙されたあとだからなのかはわからない。

初物(初めてせどりしたタイトル)はニューヨーク・ドールズやなぎなぎなど。やなぎなぎは既に出品して売れてしまった。これはフランチャイズの店の手打ちの小さなラベルで1,550円だったが、普通のバーコードのラベルだと、2,950円のはず。この辺りのギャップは見逃したくないところだが、全て値段を見て回るわけにはいかない。

水曜日。仕入れ3軒。
1軒目は初めて行く大型店。もちろんすごく遠い。さらに最寄駅から徒歩15分くらいなのだが、無料シャトルバスがあるので利用させてもらう。乗客は女性とお年寄りばかり。

釣果はまずまず。初めて行く店は大抵買える。でも実際にカゴを手に取るまでは結構緊張する。隣駅の大型店では更にもっと買えた。松本零士作品(ヤマト、ハーロッククイーンエメラルダス)のコレクター放出あり。沢山ピコッて、1枚だけピックアップ。でも1日3軒は少ないなあ。初物はレイジーかぐや姫など。

金曜日。仕入れ5軒。
量はまずまず、質はもうひとつ。希望的観測をフルブーストしてかき集めた感じ。「前に4Kで売ったことあるから」みたいな。最後の中型店でチューリップのコレクター放出があったが、再発や長期間出品なしが多くて調べるのに時間がかかる。初物は奥井亜紀nil、KENZI & THE TRIPS、Laputa、さだまさしジョニ・ミッチェルなど。nilは自分用になるかも。

夜、替えケース用のスーパージュエルボックス(CDサイズ)が届いた。この手のケースのCDをせどることはほとんどないので、ここまでやる必要は無いと思う。でも逆に、頻度が低いのだから「やりたかったら、やればいいじゃん」とも思う。

去年の暮からずっと、仕入れは概ね好調。理由は初めて行く店が多かったせいだと思う。あるいは(自分で言うのはおこがましいが)「せどらーとしてひと皮むけた」のだろうか。でも考えてみればこれは別に尊大な態度ではない。「蓄積型のせどらー」としては当たり前で、むしろこうでなければ困る。

「自分がどこに行きたいのか」という縦軸と、「せどりのその先に何があるのか」という横軸の交点が、ぼんやりと浮かんでは消える、43歳の春なのだ。