ライセンスID、マニア、会話

数ヵ月前、マケプレで某大手からとあるPCゲームソフトを仕入れた。どのようなジャンルのゲームかは本題と関係ないので割愛する。もちろん中古で、ケースを開けると「ライセンスID」と書かれた紙片が入っていた。普段いちいち動作確認はしないのだが、インストールしてみるとライセンスIDが使用済ということでプレイできない。もちろんマケプレで買ったときにはそのようなコメントはなかった。これが商品の瑕疵にあたるかは意見のわかれるところかもしれないが、アマゾン・スタンダードから判断すると購入者は保護されるべきであろう、と考えて返品依頼をすると全額返金してくれた。商品は返送しなくてもよいとのこと。

ここからもうひとつツイストがある。念のためにソフトハウスのサポートにメールしてみると、「本来ならば中古商品のサポートはしないのだが、今回は多めに見て新しいライセンスIDを送ってやる」といった内容の返事がきた。送られたライセンスIDを添付して出品し、売れた。僕のやったことは問題があるだろうか。

日曜日。
カスタマー様から、ごく普通の10mm厚透明プラケースに対して「ケースはオリジナルのままか、ブックレットを押さえるツメにこれこれこういう特徴があるか」というご質問。さすがにここまでのこだわりを持った人は初めてだ。輸入盤だったからだろうか。キズがあってもオリジナルのままがいいのだろうか。うーん奥が深い。

とはいうものの、マニアの要望に全て応えていたら商売としての効率は悪くなるだろう。ちょっと申し訳ないが。

月曜日。バイクで仕入れ3軒。
出発前にメールチェック。いつもは素通りするKindle日替わりセールだが、小松左京日本沈没」が上下一体版で299円だったのでポチる。読むのはいつになるやら。

3連休の最終日だったが、道も店もそれほど混んでなかった。2軒目でちょっと良さげなアニメDVDセットがあったが、出品を見ると自分が結構安い値段で出しており、断念。完全に忘れていたなあ。書きたくないけど11点で15Kという寂しい釣果。

火曜日。
ダルビッシュポストシーズンで勝ち投手。そういえば最近Kindle Unlimitedで読んだ本。

2012年のオフに書かれており、来シーズン(2013年)のメジャーでの期待選手として投手では藤川球児、野手では中島裕之を挙げていた。別にバカにしてるわけではなく、それくらい誰がメジャーで活躍するかを予測するのは難しいということだろう。逆に意外な選手が長く活躍したりする。田口もチャンピオンリングを2個持ってるんだよなあ。

水曜日。
自転車で買い物に行こうとすると、タイヤに空気が入ってない。数日前に入れたばかりなので、パンクしているようだ。子供の頃はいつも父親に直してもらっていたが、残念ながら僕にはそのような技術も道具もない。「自転車屋」で検索して、定休日ではないことを確認して自転車を押し歩くこと10分。着いた場所はどうみてもただの駐車場だったので、「あれれ、つぶれちゃったのかな」と思ったが、隅っこに4畳半くらいの小さなプレハブがあり、おじさんが座ってテレビを見ていた。自転車屋といっても自転車を売っているわけではなく(一応3台ほど飾ってはあったが)、パンクの修理や部品の交換などがメインなのだろう。色々な商売がある。

僕よりひと回りほど年上のおじさんはどうやら会話に飢えていたらしく、日常のメンテナンスがいかに重要かを滔々と説きながら、手際よく直してくれた。修理代は1,200円と結構高かったが、まあしょうがない。

せどりというのは基本的に会話を必要としない作業なので、というか一人で黙々と作業することを要求されるので、もしかしたら会話に飢えているせどらーもいるのかもしれない。僕自身は全く話さなくても何日でも問題なく過ごせると思うが、実際にそのような状況になったことってあまりないので、意外と弱かったりして。酔うとかなりお喋りになります。

木曜日。電車で仕入れ3軒。
この日もぱっとせず、12点で20Kの仕入れ。この日の不漁はちょっと精神的にズシリと堪えた。釣りでボウズのことをノーフィッシュ、さらにアタリすらないことをノーバイトというらしい。釣りのアタリがせどりにとって何に該当するかはともかくとして、竿を振れども振れどもアタリがない感じというのは、今の僕には実感としてとてもよくわかる。

このところ、はっきりとした仕入れスランプに陥っている、こんなんなら現在週2回のブックオフ仕入れを週1回にしてもいいのだが、それならいっそのこと止めてしまった方がいいかもしれない。色々と経費も浮くし、などと考える。あるいは9月〜11月は例年あまり良くないので、来年からは時期によってルーティンを替えるということも必要かもしれない。

『おおきく振りかぶって』コンプリートBlu-ray BOXが2018年1月24日に発売決定!
うげっ。セットでかなり稼いだけどなあ。定価が32,000円+税と高いのでまだ望みはあるか。

原作はどうなってるんだろ。

仏男優のロシュフォール氏死去 映画「髪結いの亭主」などに出演
子供の頃に「大人になったら『髪結いの亭主』になる(俺は働かない)」と誓うのが凄い。そして夢は叶って、全ヒモが泣いた。

少し前に書いたように、Amazonから新品で仕入れたものであっても「ほぼ新品」で出品しているのだが、一般客(特にマケプレに慣れてない人)からすると「ん?『ほぼ新品』てなんだ?新品か中古かはっきりしろよ、気色わる!」とならないだろうか。「一旦人の手に渡ったという意味合いにおいて『ほぼ新品』という表現を使ってます」と書くべきだろうか。でもそうすると今度は「人の手って誰だよ。どんな知らない奴が触ってるんだよ、気色わる!」となるかもしれない。悩みは尽きない。