廃盤セール、Title、レッキング・クルー

正月は実家に帰って、昼間は本を読みながらうたた寝し、夜は家族と酒を飲み、昼間寝たせいで眠れないので、夜中は独りでテレビを観ながらやっぱり酒を飲む、というのんびりした休暇だった。「正月のテレビはつまらない」という意見の人も多いようだが、僕にとっては正月も普段も観たい番組の割合というのはあまり変わらない気がする。スポーツも観るし、バラエティも観るし、ドキュメンタリーも観る。正月だからといってサッカーやラグビーの見どころが変わるわけでもないし、お笑い芸人の持ち味が変わるわけでもないし、人類が抱える問題が変わるわけでもない。カワハギの刺身をつまみつつ、数の子をぽりぽりと齧りつつ、アガサ・クリスティの「ミス・マープル」を観ていると、しみじみ幸福を感じる。「毎日が正月でもいいな」と思う。「ブックオフなんかもう行きたくねえな」とまでは思わない。

日曜日。
実家から戻ってきて、荷物を置いただけでそのまま親戚宅へ。焼肉をご馳走になる。帰宅して、ぼちぼちと仕事を始めようかと思ったら、アマゾンでDVD・ブルーレイBOXが安い。買い、買い、これも買い、もう面倒くさいから全部買い。僕の場合、プライムセールやらサイバーセールやらよりも、この手のセールの方がよほど買えるという傾向は今年も変わりそうにない。

水曜日。
昼過ぎに医者に行って、血圧の薬をもらう。買い物をして帰宅。3時からは毎年恒例の「廃盤CDディスカウントセール」。1番の目玉は「OH!ベスト」の新品1,321円あたりか。期待はしないでおこう。

カウントダウン→F5連打→「アクセスが集中しております…」という予想通りの流れ。復活してカートには全部入ったが、最後の決済のところでエラー。リロードすると「商品が用意出来ませんでした」。カートに戻って売り切れたものをカートから外して、再度進むと別の「商品が用意出来ませんでした」。結局2枚だけ買えた。

夜、眠れなかったのでスマホを延々といじる。メルカリって安いんだな。でもトラブルも多そうだ。

木曜日。車で仕入れ4軒。
せどりに出発。2軒で本10%OFF券をもらった。久々の休肝日。食事も1回だけだった。

金曜日。電車で仕入れ5軒。
池袋ブックオフに行くのに、池袋ではなく有楽町線東池袋で降りてみたのだが、迷って時間がかかってしまった。次回への課題とする。さらに朝霞台と間違えてみずほ台で電車を降りるという日常的なアクシデントがあったが、改札を出る前に気づいたのでノーカウントとする。昔、みずほ台に知り合いが住んでいたという点も情状酌量する余地がある。

家に帰るとコーヒーメーカーのスイッチが前の日から入れっぱなしだった。これは年に5回くらいある。情状酌量の余地はない。こういうドジッ子キャラからも今年は卒業したい。

どういうきっかけだったかは忘れたが、明日(10日)荻窪にオープンする「Title」という個人書店のことを知った。古本屋ではなく新刊書店だ。

「人が〈よりよく〉生きていくこと」のための本屋Titleが荻窪に来年オープン

駅前でもないようだし、古い民家をリノベーションするだとか、カフェとギャラリーを併設するだとか、そのカフェで出すワインのワイナリーを訪ねるだとか。大変失礼ながら、辛口ブロガー達が「商売をなめている」と書きたくてウズウズしている気がする。店主さんはリブロ池袋出身とのこと。他の独立系書店も参考にされているようだし、勝算はあるのだろう。機会があれば覗いてみたい。

小規模新刊書店というと千駄木往来堂書店くらいしか知らない。昔から有名だし、千駄木ブックオフからも近いので、寄ったことのあるせどらーも多いのではないか。昔覗いたときは、町の本屋さんとセレクトショップが上手く両立していると素人ながらに思った。お客さんも(広さのわりに)入っていた。客注も多いのだろう。そういえば千駄木ブックオフにはもう何年も行ってないな。

映画『レッキング・クルー 伝説のミュージシャンたち』、2016年2月に日本公開決定

公式サイト

「レッキング クルー」というとファミコンソフトの方がなじみがあるかもしれないが、これは60年代〜70年代にかけてアメリカで活躍したスタジオ・ミュージシャン達のことである。手掛けた楽曲は「ビー・マイ・ベイビー」、「グッド・ヴァイブレーション」、「明日に架ける橋」、「イエスタデイ・ワンスモア」など錚々たるラインナップ。

上映の予定は今のところ新宿と横浜だけで、しかもモーニング&レイトショー、2週間限定と鑑賞のハードルは高い。


この本がブックオフで見つからない。

今年最初に売れたものはこれ。

利益は800円くらいしかないので、今までの基準だと失敗の部類に入るが、今年はちょっと考え方を改める。アルバイト先を時給だけで決めると失敗するように、せどりも利益と回転だけではなく、仕入れと出品にかかる時間とコスト、さらには値崩れ等のリスクも重要視したい。もちろん今までも考えていなかったわけではないが、より意識的、統計的、戦略的に活用しようということ。多少は違う所を攻めていかないと、本当に買える物がなくなる。


ここまでは攻めない。

本年もよろしくお願いします。