都構想、モノレート、新潮45

その昔、テレビでディベートの番組をやっていた。例えば「自衛隊は合憲か違憲か?」というテーマの場合、合憲派になるか違憲派になるかはランダムに決める。つまり、実際の自分の思想や信条とは無関係に、あくまでディベートのテクニックのみを競うわけだ。なんとなく、日本人の国民性には合わなさそうだなと思ったのを覚えている。アメリカあたりでは普通に授業でやりそうだが。

司会は栗本慎一郎だったような…と思ったら、あっさり動画が見つかった。やや音量注意。

橋下氏の場合、元凄腕の弁護士というのが、ネガティヴに作用した部分もあるのかもしれない。実際、都構想反対派としてディベートに参加しろと言われれば、余裕で賛成派を叩きのめしそうではある。

月曜日。仕入れ5軒。
全て初めての店。もちろんすごく遠い。そんな遠くまで行く意味があるのか?わからない。わからないから行ってみる。1人だと話はものすごく早い。取締役会も株主総会住民投票も必要ない。

結果は「あまり期待していなかったので、ガッカリはしなかった」という程度。アリス、五輪真弓今井美樹岡村靖幸、ふきのとう、リンダ・ロンシュタットなど。僕は余程の物でないと同じ店で同じ商品を2個以上買うことはないのだが、この日は珍しく、余程の物があったので、会計を分けて買った。

火曜日。自宅作業。
夜になって、モノレートに不具合。価格改定が雑で稀な分、初期価格の決定には結構時間をかける(方だと思う、多分)。1日かけて20点しか出品できないのもそれが原因だろう。モノレートも参考にするので、見られないと非常に困る。もちろんモノレートだって万能ではないが、あるとないとでは大違いだ。ワンクリックでUSアマゾンのデータが見られるのも素晴らしい。輸入盤を仕入れる時に参考になる。向こうで新品在庫があるうちは、こちらでも復活する可能性が高い、ような気がする。

れんぽんさんのブログにもあったが、僕にも独自で定期的に集めているデータがある。似たようなことをしているせどらーは意外と多いのかもしれない。最安値だけだとモノレートと同じになるので、ちょっとだけ工夫というか、加工をしている。

昔から割とヤフオク!とオークファンを贔屓にしてきたが、この1年くらいでアマゾンとヤフオク!の差がさらに開いた気がする。同じ商品を比べて、以前はヤフオク!の方が2、3割安いと思っていたが、今はモノによっては5割ほど安い。販売回数も少ない。オフィシャルなデータを見ているわけではないので、あくまで自分が扱う一部の商品に対する体感的なものだが。

木曜日。仕入れ4軒。
やや無謀なものもあったが、まずまずの内容。田村直美ジェネシスなど。仕入れ単価はいつもよりやや高く2,000円くらい。

金曜日。自宅作業。
11時起床。最近の睡眠は3時〜11時くらいが多い。時間指定の出来ない荷物に起こされると、それなりに機嫌は悪い。午後からコマゴマとした用事を済ます。郵便局でFBAを出し、銀行を廻って3冊の通帳に記帳し、ユニクロでパンツを買い、家電量販店で不織布ケースを買い、ざるそばをたぐり、セブン-イレブンnanacoのポイントを移し、プリンとアイスコーヒーを買い、本屋で「新潮45」を立ち読みし、音楽ムックと新書を買って帰宅。

感動や興奮よりも、理屈っぽいことが好きなのかもしれない。

新潮45」には坪内祐三の古本屋に関する小文というかエッセイのようなものが載っていた。僕には「週刊SPA!」で福田和也と対談している人、という程度の知識しかない。本せどらー諸氏の方が余程詳しいだろう。以下、引用は全てうろ覚え。

冒頭から「私は『せどり』にだけは絶対なるまいと思った」とあり、どんな罵詈雑言がぶつけられるのかと身構えたが、特にそんなことはなく、全体としてはよくある古本と古本屋にまつわる半生記だった。とはいうものの、「昔のせどりはヤクザみたいだったが、最近のせどりは気持ち悪い」ぐらいのことは書いてあった気がする。

僕がなぜ「身構えた」のかというのをもう少し掘り下げてみると、僕自身が常日頃「『商材屋』や『コーチ屋』にだけは絶対なるまい」と思っているからに他ならない。それと同じような視線を自分に投げかけられることに対する驚き、あるいは焦燥。

いくら「自分は違う。自分はビーマーじゃないし、店員に注意されたこともない」と反論したところで同じ穴の貉には違いない。古本屋は書籍文化の担い手で、せどらーはそれにたかるハイエナ・ハゲタカという論法は昔からあるし、せどらーが古本屋の敵ならば、古本(屋)愛好家にとってもやはり敵なのだろう。もちろんこちらにはこちらの言い分もあるが、あまり力説する気にはならない。反論できる人は皮肉じゃなくて偉いなと思う。


なんだか湿っぽくなってしまった。売上も無慈悲に悪い。出品するCDのジャケットに黒ずんだ汚れがあったので消しゴムをかけたら、グシャッとなった上に汚れは落ちなかった。経験とは何なのか。

早くTシャツ・半ズボンスタイルになりたい。それで何か良いことが待っているというわけではないが。