海賊盤王にはなりたくない

日航機墜落事故が起こったのは1985年(昭和60年)8月なので、僕は13歳。中学2年生だった…というのは今調べたからわかったことで、実はなんとなく「小学5年生くらいだったかな」と思っていた。記憶というのはいい加減なものだ。印象的だったのは、123便という覚えやすい番号だったこと、坂本九が乗っていたこと、4人の方が助かったこと、など。しかしそれよりも何よりも「現代の日本でこんな事故が起こるなんて」という衝撃が1番大きかったと思う。今でも(やや)飛行機嫌いの一因でもあるかもしれない。当然その後も何度か「現代の日本でこんなことが起こるなんて」と感じる出来事はあり、その度に「この世界は意外と何でも起きる」とか「出来ることをそれなりにやって、あとは運」という世界観・人生観に収斂されていくことになる。それはシニシズムなのかニヒリズムなのか、あるいはリアリズムなのか。
■■■
火曜日。電車で仕入れ3軒。
起きるとオリビア・ニュートン・ジョンの訃報。注文を見ると既に2枚売れていた。元々せどり重要度Sランクのひとなので特に意識しなくてもチェックはする。都心の大型店へ向けて出発。人通りは若者中心に多いが、ブックオフ店舗内はそうでもない。12点で23Kの仕入れ。予測していたけどひどいな。

水曜日。電車で仕入れ2軒。
セール前最終仕入れ日。かなり店舗のやりくりに苦労して、結果もその通りとなった。17点で23Kの仕入れ。昼食は豚骨ラーメンでチャーシューメンの青ネギ増しを頼んだのだが、普通のラーメンの海苔増しが出てきた。なぜ神はこうも度々我に試練を与えしか。さすがにクレーム申請した。帰宅するとネットで思い切って仕入れた新品ものが4諭吉ぶん届いていた。上手くさばけますように。

金曜日。
初めて仕入れたレトロゲームサントラの出品。価格設定のために色々調べていると、どうやら海賊盤が出回っているらしい。特徴はメーカーのロゴがない、ライナーが簡素など…ってこれじゃん。

これはプロならば気づかないといけないレベルだけど、仕入れの際にここまでチェックするのは難しい。インディーズやアジアドラマDVDなら少しは警戒するけど、完全に油断してた。ヤフオク!にも何点か出品されているが全てクロ。オークファンで見つけた正規品のライナーノーツにはキャラクター紹介や譜面が載っていた。仕入れたのはブックオフなので返品も考えたが、やり取りを想像しただけで疲れたので捨てることにした。仕入れ値は990円。出品する前に気づいてよかった。なんてツイてるんだ。そしてもうひとつの教訓は出品時に気づくことがあるということ。やはり僕の場合は出品も他人に任せない方がよいようだ。ちなみに音質は普通でした。音ではわからなかったと思う。
■■■
最近売れたもの

Twin

Twin

Amazon

1,210→3,900
爆風スランプ、ライナセロスの江川ほーじんジャズベーシスト水野正敏が組んだベースものCD。新田一郎爆風スランプのプロデューサーになり、ほーじんが脱退し、そのことを歌った『Runner』が大ヒットするという流れはマンガみたいだ。数年前に事故に遭ったのは知っていたが、未だ意思の疎通が図れない状態とのこと。ちなみに本名は江川芳仁(ほうじん)。

 

俺達最後のロックンローラー

俺達最後のロックンローラー

  • アーティスト:紅麗威
  • Scream Records
Amazon

1,760→4,900
得意のリーゼントもの。多分「グリイ(またはグリー)」と読むのだろう。元々銀蝿一家として紅麗威甦(グリース)が…え、銀蝿一家から説明しないとダメですか?

 

2,665→4,900
平成のはっぴいえんどMAMALAID RAGのベスト盤。ボーカルの田中拡邦は後に伊藤銀次のココナッツ・バンクに参加。一応ナイアガラ・ファミリーの仲間入りということになるのかな。


■■■

シティポップブームの骨の髄までしゃぶりつくそうという感じ。せどり的にも重要アーティストが並ぶがタイトルは渋めのものが多い。

 

よくあるロックスターの気まぐれか、はたまたコロナ関連か、と思ったらビザの関係だったようだ。ポール・マッカートニーマラドーナを思い起こさせるが、こういうのってある程度「今回はいける」という確証があって呼ぶもんじゃないのだろうか。

 

この訴訟は死後の2010年にリリースされたアルバム『マイケル』に収録された3曲、“Keep Your Head Up”、“Monster”、“Breaking News”が他の人物が歌っているにもかかわらず、マイケル・ジャクソンが歌っていると販売されたことを訴えたものとなっていた。

2010年にマイケル・ジャクソンの母親であるキャサリン・ジャクソンは「あのアルバムには偽物の曲がある」と語っており、姉のラトーヤ・ジャクソンも「彼のようには聴こえない」と述べていた。
(中略)
カリフォルニア州最高裁判所で裁判のほうも決着がついており、合意の詳細は明らかにされていない。
(中略)
両陣営共にマイケル・ジャクソンのヴォーカルの真偽については明らかにしていない。

これでよかったのだろうか。真偽の程は各自でご判断を。


■■■
今日でブックオフのセールも終わり、ということは僕の夏休みも終わりということだ(休んでないけど)。案の定出品は思ったより捗らず、油断するとすぐに在庫数が1,000を切ってしまう。オリビアを聴きながらがんばろう。